口臭はさまざまな原因で起こり、また口臭の元となるニオイ成分=ガスがあります。
そのすべてが解明されているわけではなく、むしろまだわからないことが多いのが現実です。
しかし現状、分かっていることで分類すると、
・生理的口臭
・病的口臭
という2つに分類されています。
生理的口臭とは?
生理的口臭とは、動物として人間が生きている以上、どうにもならない生理現象としてのニオイです。
寝起き時には口の中は細菌まみれです。寝ている間に細菌は膨大な数にまで繁殖し、細菌が出すガスが充満しています。

ですので、寝起きは口が臭くてあたりまえ。(もちろん対処法はあります)
そして、
・お腹が空くと口臭が発生しやすくなります。
・疲れると口臭が発生します。
・緊張すると口臭が発生しやすくなります。
これらは、基本的には口の中に何かしらのニオイ成分が溜まることによって起こります。
そして吐く息とともに外に出て、ニオうことになります。
タバコを吸っている人は、息がタバコ臭いですよね。
タバコは肺からも口からもニオいます。
タバコをやめても、肺にはびっしりニコチン・タールがこびりついていて、一生取れることがないと言われ、禁煙後もタバコ臭さがいつまでも残ります。
そして、食事ですね。
にんにく、ニラなどを食べれば、あたりまえのように誰でもがニオいます。

これは口の中に残ったニオイ成分が吐く息とともに出るのもありますが、にんにくのニオイ成分が胃腸で吸収され、血液の中に溶け込んで、それが肺から出てくるのも原因になります。
たとえば、にんにくなどをあまりに多量に食べると、2日くらい息と汗がにんにく臭くなりますが、これがその理由です。
これら、人間が普通に生活するうえで、誰でもが発するニオイを生理的口臭と呼びます。
常にあるものではなく、年齢だったり、食事だったり、1日の中でもあったりなかったりするものです。
基本、これらの口臭すべてを全く発生しないようにすることは不可能です。
だからと言って、「何も対策をしなくていい」というわけではありませんが、自分だけが特別にひどくあるように思い違いをして悩んでしまっている人が少なくありません。
そして、ないときにもあるような感覚に陥ってしまう場合があるのです。
病的口臭とは?
そしてもう1つ「病的口臭」というものがあります。
これは明らかな病気があって明らかな口臭があるものを指します。
あたりまえすぎる話ですが、口の中のトラブル、たとえば病気である虫歯、重症の歯周病は口臭の原因になります。

虫歯も歯周病も細菌が原因で起こる病気で、虫歯菌は歯を溶かし、歯周病菌は骨を溶かします。
あまり意識していない場合が多いと思いますので、もう一度言います。
歯周病菌には「骨」を溶かす作用があるのです。
しかも常在菌といって常にこちの中に存在する菌なのです。
歯周病かどうかを診断してもらうのはもちろんのこと、歯周病であれば歯医者さんで徹底的に直してもらってください。