ここで登場するのは、口臭対策アイテムの筆頭「プロフレッシュ」です。
「ハグの国」でもあり、「キスの国」でもあるアメリカからやってきた口臭を消す「うがい液」です。

「プロフレッシュ」は、アメリカの口臭専門医リクター博士が開発した商品です。
アメリカでは(日本版と若干組成が違うみたいですが)口臭の無臭化はもちろん、薬を使わない安全な歯周病予防製品として使われています。
「プロフレッシュ」の優れたところは、なんといっても殺菌剤、合成界面活性剤などの粘膜を痛めるような成分がいっさい入っていないことにあります。
そして、口臭の発生の原因に直接アプローチし、口臭ガスそのものも消臭してしまうという、口臭研究の成果が科学的に理論的に実現された製品である点で、抜群に優れたアイテムになっています。
なぜ「プロフレッシュ」がスゴイのか?【2つのポイント】
難しい単語が出てきますが、簡単に解説しておきます。
口臭を無臭化することを科学的に考えると、2つのポイントがあります。
・ガスを出す細菌に対する対策
・ガス自体を無臭化する
この2点です。
ある種の細菌が口臭の元となるガスを出すのですが、これらの菌はいつもガスを出しているわけではなく、活動したときだけガスを出します。
逆に言えば活動を抑えてしまえばガスは出ないわけです。
つまり、活動を抑えるにはどうするかという問題になります。
その答えは、細菌の特性を見極めると見えてきます。
口臭の元となる菌は、酸素がない状態ではじめて活動を始めるという特性を持っています。
プロフレッシュはボトル入りの液体にA液、B液という2つの液体を調合して使用しますが、これらが混ぜ合わされるとボトルの中には非常に不安定な物質、二酸化塩素が生成されます。
この二酸化塩素は口の中ですぐ分解され、唾液の中に酸素が溶け込みます。
結果として、口臭ガスを発生する菌は殺菌されるのではなく、不活化(活動できない状態)されるのです。
つまり、プロフレッシュでうがいをすることで口の中には酸素が大量に取り込まれ、長く口の中に残ることで菌が活動できなくなり、ガスは発生しない、という仕組みです。
12時間も続くトリートメント効果
しかし、何かの拍子に菌がガスを出しちゃうこともあるわけです。
プロフレッシュにはこのガスを中和して無臭化してしまうような物質が含まれているのです。
具体的には「亜塩素酸」という物質です。
プロフレッシュでうがいをすると、酸素と同時に亜塩素酸イオンが口の中に取り込まれます。
このイオンが口の中に発生した口臭ガスを中和して無臭にしてしまうという仕組みです。
口に含むと若干、塩素臭(プールのようなニオイ)がありますが、この塩素臭こそが消臭効果の元になるのです。

実際には、プロフレッシュの説明書通りに口の中をトリートメントすれば、約12時間にわたって口の中のニオイが無臭化されるとメーカーは言っていますし、日本の歯医者さん自身が使い続けた経験からも、12時間程度は聞き続けていると書籍で打ち明けています。
口の残る塩素のニオイがどうしても無理な場合は?
万能の口臭対策アイテムのように思われるプロフレッシュですが、たまに「口に残る塩素のニオイがどうしてもダメ」という方もいます。
こういった場合には「ぺリオセラピー」がオススメです。
アメリカの口臭治療で有名なキャッツ博士が開発したもので、歯磨き用のジェルもありますが、うがい液のほうをオススメします。
ぺリオセラピーは、オーストラリアに自生する植物ティートゥリーから作った「ティートゥリーオイル」というエッセンシャルオイルを使っているのが特徴で味が爽やかです。