口臭は「いい人」ほどよく悩む

人間には「人に嫌われたくない」「人から好かれていたい」という。何としてでも手に入れたい、どうしようもなく求めている潜在意識があります。

人に嫌われること、人から好かれないことほど恐ろしいことはなく、疎まれることほど自信を失うものはありません。

嫌われれば傷つけられ、好かれなければいじめられ、自分の居場所さえも失ったように思ってしまいます。

そのために「いい人」である必要があり、そのためにたくさんの努力をしなければいけないと思っているからこそ、間違っても口臭があってはいけないのです。

口臭で悩む人は、基本的に「いい人」でありたいと必死で努力している、本当の意味で真面目でいい人なのです。

自分の口臭を気にし続ける人とは

口臭で悩む人は「完全に無臭なのか?」といえば、決してそんなことはありません。他人には分からない程度でかすかではあるものの、「ある」ことがほとんどです。

なぜ、そのかすかなニオイがものすごく気になってしまうのでしょうか?

「かすかなニオイ」に敏感であることを職業にしている人たちがいます。
ワインソムリエ、コーヒーブレンダーはその典型ですね。

誰よりもワインの味と香りに詳しく、コーヒーの味と香りに詳しい人たちは、素人には分からないかすかなニオイを嗅ぎ分けます。

年がら年中、味と香りを研究しているから、嗅ぎ分ける能力が発達するのです。
嗅覚や味覚は研ぎ澄ませばどこまででも磨かれて行きます。

それほど人間の能力は計り知れない機能を発揮するのです。

これは、自分の口臭を年がら年中気にしている人たちにも同じことが起こります。
他人はまったく気にならないほどのかすかな自分の口臭を、研ぎ澄まされた嗅覚が、嗅ぎ分けてしまうのです。

どんなに口臭が無臭であっても、一日中、一年中、起床時だろうが何を食べた音であろうが、まったく無臭であり続けるなんてことは、事実上不可能です。

自分の口臭について、ずっと気にし続けている人は。このかすかな変動さえ見逃さず、「私には口臭がある」と結論づけてしまっているのです。

口臭の悩みの深層心理

ネットの掲示板などで「口臭」を検索してみると、「電車の中の口臭で死にそうになる。自分にあったら大変だ」などという書き込みを見かけます。

多かれ少なかれ誰しもがこう言った他人の不快な口臭を経験したことがあり、だからこそ、「もしや自分も?」という不安を抱えることになります。

つまり、「口臭がある=生理的にムリ」とは好き嫌いを超えた「拒否反応」であり、極端にいえば相手の存在否定そのものですらあるわけです。

存在否定とは極端な話「こっちへ来るな」「あっちへ行け」「近づくな」というメッセージを発するということです。

なので、もし自分に口臭があるとしたら、相手から拒否され相手にされないだろう、という想像が成り立つのです。
こう言った深層心理が背景にあるため、口臭の悩みは深いものになってきます。

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