口臭と人間関係について

なぜ人はこうも「口臭」というものを気にするのでしょうか。

その昔、まだ社会が活気づいていた時代、街はニオイに溢れていました。

今でも繁華街をのぞいてみれば、飲食店からこぼれてくるスパイシーなニオイ、イタリアンのお店からニンニクのニオイ、油のニオイ、そしてゴミのニオイ、便所のニオイ、汗のニオイ、・・・・様々な生活のニオイが充満しています。

ところが高級な場所ではトイレの無臭化に始まり、ありとあらゆるニオイに気が配られ、さらには爽やかなアロマの香りがエアコンの風に乗って包み込んでくれます。

かつては冷蔵庫や靴箱、車内のタバコの煙の、無臭化程度だった「消臭」という概念は、今では洗濯機、キッチン、もちろん身体の部分部分に至るまで、ありとあらゆる場面に及んでいます。

「ニオイ」そのものにかなりかなり敏感になっている現代人の姿がそこに見えてきます。
そんな中、日本人は「口臭」をどのように捉えているのでしょう?

誰しも他人の口臭を気にしたことがあり、その時にとても不快な思いをした、という経験を持っています。

ですので、自分に口臭があることを、程度の差こそあれ、不安に思い、他人に迷惑をかけてるんじゃないかと恐れるわけです。
”臭う”ことは迷惑なこと、迷惑をかけるのはいけないこと、という価値観がその背景にあります。

世間一般の人たちは口臭についてどんな認識を持っているのか、様々な調査会社が興味深いアンケートを行っているので、紹介します。

口臭と人間関係について

まずは江崎グリコ健康科学研究所が取り組んだ「口臭の社会生活への影響」に関する調査で、20〜50代の男女を対象にしたインターネット調査です。

結果を見ると、

「口臭は自分のもの・他人のもの。ともに気になる」
「口臭で迷惑したことがある」
「他人の口臭は注意できない」
「口臭が原因で関係を絶った人がいる」

などとなっており。口臭が人間関係に及ぼす影響について明らかになっています。

あなたももしかしたら、日常生活の中では他人に向かって「口臭、ニオイますよ」とは言えなかったり、口臭のせいで距離をおくようになったことなどありませんでしょうか?

さて、この調査を少し詳しく見てみましょう。

こんな質問から始まります。
「日頃気になる自分のニオイ、他人のニオイはなんですか?」

その結果、第一位は口臭だったのです。

「汗臭さ」「加齢臭」「ワキガ」などを抑えて「口臭」がもっとも気になるという結果でした。

さらに「自分の口臭が気になる頻度、他人の口臭が気になる頻度は?」という質問には「たまに気になる」までを含めると自分の口臭でも90%以上、他人の口臭に至っては95%以上の人が気になると答えています。

つまり、ほとんどすべての人が自分の口臭も他人の口臭も気になった経験があることがわかります。

口臭が気になるシチュエーションについては「職場、学校」(62.1%)、「公共交通機関」(42.6%)、「家庭」(21.4%)、「車の中」(9.6%)・・・・・と続きます。

確かに一般的な意見としても「満員電車の中での口臭は最悪。顔を背けることもできず、ひどい思いをした」という話をよく聞きます。

さらに「人がいる場所で口臭がするのは迷惑だと思うか?」については85%近くの人が迷惑だと思っているという結果です。

このように多くの人が気になり、迷惑だからなんとかしたい口臭であるにもかかわらず、他人の口臭を指摘したことがある人は27.5%だけで、72.5%の人が「相手には言えない」と答えています。

当然のことながら、他人の口臭はなかなか指摘しにくいということもわかりました。

また、口臭が原因で付き合いをやめた人がいるかどうかについては13%の人が「いる」と答えており、口臭があることで人間関係にヒビが入ることがありうるという結果が出ています。

スポンサーリンク